アーリーリタイアは勤労の義務違反?(ブログも勤労)

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アーリーリタイア(FIRE)は、憲法に記載されている「勤労の義務」違反?

もちろん違う。考えなくたってわかる。しかし、うずく罪悪感。大腕を振って生きていくために、理解はしておきたい。

本記事では、「勤労の義務」について、勤労の義務を基にしたアーリーリタイアへの批判について意見を述べます。暇つぶしになれば嬉しいです。

ちなみに、僕は専門家でも何でもない、ただのリタイアした人です。

アーリーリタイアは勤労の義務違反?

字面だけみると「働け!働かないのは許さん!」のように見える。

しかし、働かなくたって逮捕はされないし、なんの罰則もないので、もっと緩めの意味があるんじゃないだろうか?想像するに、

「みんなで働いて、社会を支えよう」

こんな意味じゃないだろうか?社会は働く人に支えられている。

そもそも働くってなんだろう?僕がブログを書くことを含めてもいいよね?弱小ブログだけど、それでも毎日誰かに読まれているので、多少、誰かの暇つぶしになってくれてるんじゃないだろうか。

まぁまぁ本音の意見なんだけど、理解してくれる人は少ないだろうな。「そんなの働くうちに入らない。あなた、やっぱり勤労義務違反よ!」と思われているだろう。

こう批判する人達は、きっとこんなことを考えている。

勤労の義務違反!と批判したい理由

理由はおそらくこうだろう。

「働かない人が増えると社会が成り立たない」いう心配

「国は借金まみれ、年金も支えられない、自治体の財政はカツカツなのに、働かない人が増えたら破綻する!」

そう心配する気持ちはわかる。わかるが、杞憂だと思う。そもそも働かない人はそんなに増えず、少数派であり続ける。理由は2つ。

まず、働くことはとても魅力的。

働くということは社会を支え、社会問題を解決する、とても賞賛される行為である。だから、働く人はすごい。偉い。僕は機械設計を10年続けてきたが「あの製品は僕が設計した」と言えば「すごいね!」と褒めてもらえる。こんな僕でも「この仕事続けてきて良かった」と思える瞬間である。このように、周囲から認められるのは誰にとっても嬉しいはずであり、働くことの魅力になっているはず。

次は統計的な話。

「働きアリの法則」を知っているだろうか?「多くのエサを取ってくる優秀なアリが2割、普通のアリが6割、働かないダメなアリが2割いる」というやつだ。

これは僕の推測だが、ダメなアリは生まれつきダメな訳ではなく、ただ「自分のすべき仕事はない」と考えているだけだと思う。エサが多く取れるエサ場は8割のアリに取られてしまっていて、自分が行ってもすでに残りカスしかない、だったら行かなくてもいっか」と考えているのである。

人間社会も同じ。会社の組織構造を見てほしい。役職が上になるにつれ、ポストが減っていくでしょう。上の方が2割の優秀な社員、残りのほとんどが6割の社員が占める。そして、大事な仕事は上2割と普通6割が持っていく。残った雑用を最底辺の2割がこなす。雑用なんてこなしたところで会社への貢献度は小さく、しかも他の社員からは「お荷物だ」とけなされる。だったら「働かなくてもいっか」と考える社員が出てきても不思議はない。

ここで特に言いたいのは「働かない層の割合は常に少ない」ということ。会社の雑用はいつも少数でこなしているはずだ。まさか社員の5割を使ったりはしないだろう。

話が長くなったので、元に戻す。

Q. 働かない人が増えると社会が成り立たないのではないか?

A. 社会構造を支えられなくなるほど働かない人が増えたりしないから大丈夫だ

「働かないのに社会サービスを利用するのは許されない」という意見

「働いて稼いだ内の少なくない部分を税金として取られ、そのお金が働かない人間への補助に流れる。そんなの許せん!」

「働かざるもの食うべからず!」

そう言いたい気持ちもわかる。

しかし、社会への貢献度を納税額だけで判断するのはやり過ぎ。

働かない人が全く何も貢献していないわけではない。僕は会社辞めてブログ書いたりしているが、ほとんど稼ぎにはなっていない。しかし、毎日読まれていて、誰かの暇つぶしに貢献できている。そんなささいなことを”働く”の中に含めてもいいと思いませんか?

また、世の中には専業主婦、親の介護のために仕事辞めた人、病気で働けない人、などいるわけで、それらの人の活動が”働く”ことの中に含められていてほしい。

逆に、働かない人に厳しい社会は息苦しいと思いませんか?

働かない人を叩きまくるということは、間接的に労働を強制しているのと変わらない。奴隷制のない日本に強制労働なんてないはず。

働いている人にとっても嫌な話なはず。誰しも事故や病気、リストラなどで働かない側に回る可能性があるわけなので、働けなくなる恐怖に怯えながら働きたくないと思う。

話を元に戻す。

Q. 働かないのに社会サービスを利用するのは許されないのか?

A. 誰しも”働く”に含まれる活動をしているので、問題なし。

【実は】批判する人の本音はコレじゃない?

「私がこんなに苦労して働いているのに、どうしてあの人は楽してるの!」

嫉妬である。

心の奥底にこの感情が突き動かし、働かない人を批判できる理由を探しているだけではないのか?特に苦労している人、冷や飯を食わされている人はこう考えてしまうのではないだろうか。

しかしなぁ、嫉妬は醜いよなぁ・・・。

だけど、こういう思う人がいるのも事実。だから、僕らリタイア組ができることは刺激しないこと。これしかない。

僕が会社辞めるとき、痛い視線をビンビンに感じていたよ。「仕事残しやがって!この裏切り者!」という視線。ほとんどの人は僕の決断に納得してくれたけど、どうしても受け入れがたい人もいた。それはどうしようもない。

まとめ

  • 勤労は社会を支えていて、素晴らしい
  • アーリーリタイアした人は憲法違反ではない
  • 働かないことを批判する理由として「勤労の義務」だけでは乏しい