分散投資先の1つとしてオススメできる。
アクセスしにくい新興国への投資ができることが大きなメリット。
4年間、使い続けてきた経験を語る。
本記事が、クラウドクレジット(CROUD CREDIT)を使った投資をしようか迷っている人の参考になれば嬉しい。
クラウドクレジットとは
【おさらい】
クラウドクレジットを知らない方のために、簡単に説明する。
いわゆる”ソーシャルレンディング”を扱う企業の1つが「クラウドクレジット」。多数の投資家から資金の募り、まとめて投資し、そこから得た利益を投資家に分配する、というもの。よくある仕組みである。
クラウドクレジットの扱うファンドは、新興国の企業が多く、リターンは高め。年率10%を超えるものもある。魅力的に見えるが、あくまで理論値。少なくなることもあれば、マイナス(元本割れ)を起こすこともある。2021年3月までに運用開始した案件のリターンの平均は3%と少し。
詳しい数値はHPに記載されているので見てみるといい。
【”ハイイールド社債”に近い】
仕組みが複雑に感じる人もいると思うが、簡単に言えば”ハイイールド社債”である。新興国の企業にお金を貸し、その代わりに金利を受け取る、ということである。
証券会社HPを見ると、よく日本企業が社債を売り出しているのを見かける。海外の社債も買うことができるが、新興国の社債の取り扱いは少ない。その点でクラウドクレジットの特徴が光る。証券会社では届かない投資先に投資できる。
【他の投資商品と比べて】
視野を広げてみる。世界には様々な投資先があるが、一般的なのは、株、国債、金への投資だと思う。これらをメインの投資先とするのは理にかなっているし、僕もそうしている。そんな中、クラウドクレジットを利用するメリットは何か?
それは、リスク分散である。
投資先が多ければ多いほどリスクは小さくなる。これは長期的に積立投資している人にとっては良く知っている法則だろう。
クラウドクレジットを利用することで、証券会社の手が届かない案件にも分散投資し、資産を守りつつ、金利を受け取ることができる。
【リスクはどの程度あるのか?】
先にも述べたが、10%を超える金利を受け取ることもあれば、元本割れすることもある。ざっとデータを見る限り、1~2割が元本割れを起こしている。元本割れの原因は貸し倒れ、為替など。コロナウィルスの影響によって、貸し倒れが増えている可能性はある。
では、今は投資しない方がいいのか?というと、そうも言い切れない。投資先は金融機関によって審査されていて、リスクは抑えられている。金利を受け取れる可能性はまだ高く、実際、今でも平均3%程度の金利が出ている。
ただし、分散投資は必須。1つの案件に集中的に投資してはいけない。
以上が、4年間の経験を踏まえたクラウドクレジットの解説である。
総評
- クラウドクレジットを利用するということは、ハイイールド社債を買うことに近い
- 分散投資の1つとして利用するのが良い
- クラウドクレジットを利用する際も分散投資が必須
ファンドの選び方
僕は、毎月2本ずつファンドを選び、1万円ずつ投資をしていた。その根拠を紹介する。
常に10~20本のファンドが売りに出されている。そこからどうやって選ぶのか?
基準は年率、地域、通貨、時間の4つ。
まず、年率は高い方が良い。それだけ得られる金利の期待値が大きいということだから。
次に、地域、通貨は分散させる。年率が高くても1つの地域に集中すると、リスクが大きくなってしまう。投資は常にリスクとリターンのバランスを考えないといけない。
最後に時間。2020年の始めに投資を始めた人は辛かっただろう。コロナウィルスの影響をまともに受けただろうから。この件を含め、今後何があるかわからない。そのため、用意した投資資金を一度に投資するのは危険だ。数か月、数年かけて投資すべきである。
ぶっちゃけ話(案件選びがめっちゃ楽)
株の場合、チャートや、為替を見ていつ、どのくらい投資しようか悩みに悩む。やっとの思いで買ったとしても、日々の値動きに一喜一憂する。そのせいで精神的に疲れてくることがある。
しかし、債券の場合それがない。企業の経営状態がどんなに悪化しようが、為替が悪化しようが、一度買ったら償還まで待つしかない。
クラウドクレジットでも同じ。投資したら償還まで待つしかない。
だから、僕はほとんど悩まない。上記に述べたように、 年率、地域、通貨、時間の4つだけを見てポンポン買っていく。事業内容は見るが、良いか悪いかなんてほとんどわからない(笑)。
かなり雑なようだけど、それでも4年ほどクラウドクレジットを続けてきて、ざっと3%以上の金利はあったと思う。公式HP上に公開されている情報とほぼ一致する。このデータを信じるなら、やはり悩む必要はあまりないだろう。
悩まないという楽さがとても良い。