日本国債10年金利0.09%(税引き前、2021年3月23日)と低い。100万円分買い、10年持っても+9,000円にしかならない。さすがに低すぎて現金で持っている方がマシに思える。
他の低リスク商品と比較して、日本国債を買う意味がないことを解説します。
また、代替投資も紹介します。
- 投資は怖い
- リスクは少なく、預金より良い利回りを得たい
こんな人に向けて書きます。
国債とは?
かる~くおさらい。
国債とは「国にお金を貸し、利息を得る権利を得ること」です。
例えば、100万円分の国債を買った場合、年間900円(税引き前)程度の利息をもらえます。
国債を買う最大のメリットは低リスクです。国が元本保証しますから、国がおかしなことにならない限り、貸したお金は全額戻ってきます。
日本政府は借金しまくっていますから不安になる方も多いかと思いますが、僕は楽観的です。
日本国債の利回りは低い?
国債10年利回り”0.09%”を他の商品と比較してみます。
- 円定期預金:0.01%
- 米ドル定期預金:0.20%
- 米国債10年利回り:約1.7%
- 日経平均配当金:約1.8%
- 高配当株(JT):約6.0%
元本保証される米ドル定期預金より利回りが低いことがわかりました。実際、為替の影響があるので円換算で元本保証ではありませんけど、安全な投資には変わりありません。
結論:日本国債の利息は低い
そのため、日本国債に投資するくらいなら現金のまま持っている方がマシと思っていますが、国債投資に向いている人もいると思います。
日本国債投資に向く人
- 教育資金、老後資金など、10年以上使わない資金がある
- 絶対元本保証がいい
- 為替の影響すら受けたくない
こんな人におすすめです。
利息は低いですが、この条件に合う投資の中で最も利回りの大きい投資が日本国債です。
ただし、デメリットもあるので要注意です。
- 途中解約は基本できない
- すぐに現金が必要になっても換金に時間がかかる
つまり、余裕資金で買うべきということです。投資全般に言えますけどね。
代替投資:米国債(利回り1.7%)
日本国債の利回りが低すぎるデメリットを解消するなら、米国債がおすすめです。
<米国債の利回り>
現在、利回りが急上昇していて、1.7%程度あります。100万円分購入し、10年持てば17万円になります。17万円なら十分に大きな金額です。
当然、為替や税金の関係で、満額もらえない可能性はありますけどね。
また、ETFで購入するなら、売却時の値下がりもあり得ます。
<買い方は”個人向け”か”ETF”か?>
買い方は日本国債と同じく”個人向け”と”ETF”があります。
個人向け国債なら、元本を米国が保証してくれるのがメリットです。ただし、米ドル建てです。当然、為替の影響は個人負担ですが、対策はあります。毎月少しずつ米ドルに両替していけば、為替の影響は小さくなっていきます。いわゆる”ドルコスト平均法”というやつですね。そうして積み立てた米ドルで米国債を購入します。
おすすめはETFです。
米ドルをドルコスト平均法で積み立てるなら、最初から米国債をドルコスト平均法で買ってしまえばいいのでは?と思います。米国債(7-10年)ETF(1486)を定期的に買えば解決です。
米ドルのまま持つより、早く米国債に替えてしまった方が、利回りの分有利です。
もちろん、元本が動きますが、これもドルコスト平均法で解決です。
米国債(7-10年)ETF(1486)の値動き
過去2年分のチャートです。

最安値から最高値まで17%の範囲です。運悪く最高値で購入してしまっても、その後、毎月買っていけば、全体として有利な評価額になっていきます。
ちなみに、最高値で購入することを避けるためにタイミングを計ることはとても難しいです。むしろ、そこまでできるのなら株や仮想通貨の方が稼げます。
そのため、価格、タイミングを気にせず、毎月買い続け、配当をもらい続けるのが国債投資の良い方法です。