妻へ遺言、金融資産は持っといて

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2024年は能登半島地震、JAL機炎上という衝撃からスタートした。

誰も予測できない事態。これを機に考えたこと。

「もし僕に万が一のことがあったら、残された家族はどうなるだろうか」。

「妻は僕の金融資産を扱えるだろうか」

今回の記事ではお金の話をする。

※僕は健康です。

もし僕がいなくなったら金融資産はどうなるか

  • 金融資産は妻に相続される
  • 妻はどう扱ったらいいかわからないので、全部売って現金にする
  • 必要になるまで現金預金を持ち続ける

多分こうなるでしょう。これは危ない&もったいない。

インフレ時代にタンス預金?減っていくだけ。これはほぼ確定した未来である。

そうならないために、頼むから金融資産は持ち続けてくれ、買い続けてくれ。そして子ども達と共に、幸せに暮らしていってほしい。

僕は個別株を自分でピックアップしている。知識のない人が個別株を持ち続けるのは怖いだろうから売るのは構わない。でも、売りっぱなしにしないでほしい。

とはいえ、投資未経験者にとってハードルは高い

一般に、おすすめされる投資方法は積立投資である。

これには僕も同意する。

積立投資をするときはNISAのつみたて枠を使う。この枠に対応している商品は投資信託の一部である。ここで高いハードルにぶつかる。

  • SBI証券を見るとには投資信託が2,580本もあり、ここから選ぶのはキツい。
  • 選んだところで、それで本当に資産を増やせるのか?逆に減るんじゃないか?と不安になる。
  • よくわからないなら止めとこっかな。めんどくさいし。となりかねない。

だから、妻には具体的に銘柄を選んでおきたい。

妻に買っておいてほしい銘柄ーオルカン

積立投資に適している銘柄の条件は3つ。

  • 分散
  • 手数料が安い

投資商品には種類がたくさんある。株、金、債券、REIT、ビットコインなど。どれも一長一短あるが、総合的に見て将来性の高いのは株。だから、株を軸にするのが良い。

株と一口に言っても中身はかなり多様。

銀行、車、電機、食品など業種は幅広い。さらに、世界中に株式会社があり、それらの株を買うことができる。つまり、リスクを分散するという点で株は有利。

これらの条件を満たす投資信託は「オールカントリー」や「全世界株式」と名がつくもの。

通称オルカン。

2024年に新NISAが始まってから至る所で見聞きする単語である。騒がれるだけあって、中身もそれなりに良いと思う。

このオルカンと名が付く投資信託はいくつもあるが、僕にとって馴染みのあるのがeMaxis slimシリーズである。手数料も十分に安いので、これで問題ない。(年0.05%程度、100万円なら500円程度)

オルカンとは

その名の通り世界中の株を含んでいるが、均等ではなく、3分の2は米国株。

ちょっと多すぎるかなと思うけど、ダメかと聞かれればダメとも言いにくい。なぜなら、米国株は好調であるし、将来性もあると思うから。また、米国株と言いつつも米国外で事業している会社も多いので、数字ほど米国に依存していないかもしれない。

通貨という面でみれば、米ドルには依存している。オルカンを10,000円分買えば、6,666円程度は米ドルに換えて運用されることになる。

など、いろいろと心配は尽きないけど、投資信託の中から1本選べと言われたらオルカンを選ぶ。前の項目で述べた条件「株」「分散」「手数料が安い」を満たしているからね。

国や通貨の割合などを自分で決めたいのであれば、オルカンにせずに、必要な投資信託を選んで組み合わせればいい。

ここまで銘柄について話してきた。次に、買い方について話す。

積立投資とは

決まった金額を、定期的に、長期間、投資し続けること。

成功の秘訣は一度決めた事をいじらないこと。そして10年位続ける。

この積立投資のすごい所は、簡単なのに成果を出しやすいこと。素人にぴったり。国がオススメするのもわかる。

秘訣はもう1つある。

それは銘柄選び。

株と金が適してる。この2種類は時間とともに上がっていく。もちろん、数か月~1,2年という期間で見ればへこむこともある。しかし、10年という長い目で見れば、大きく上昇している可能性は高い

そして、株を買うのであればオルカンで良い。

疑問:積立投資なら簡単に資産を増やせる!なんて怪しい?

怪しいよね。投資詐欺のうたい文句に聞こえてもおかしくない。

誤解されないために、3点説明したい。

(1)株価は上昇し続ける

実感はないが、世の中に流通するお金の量は増え続けている。これは日本に限らない。

余ったお金は株や金に流れていく。日本に限らず、世界中で起きていることである。そしてこの流れは止まらない。積立投資をしていれば、この流れに乗って資産を増やすことができる、という理論である。

例え話だが、市場にある”パイ”を取り合うのが投資である。パイのサイズは変わらないと思ってしまうが、実際は拡大し続けている。この拡大したパイの一部を頂くのが株の積立投資である。

(2)大儲けはできない

一般人が生活の足しにしたり、インフレ対策にする程度はできるが、それ以上は無理。

積立投資だけで生活する、高級車を買うなどは、3億円位の資産がないと無理。一般人はそんな資産ない。だから、積立投資で大儲け!という話があればそれは詐欺。これは間違いない。

(3)しっかりリスクはある

良いことばかり話したから怪しく聞こえたかもしれないが、投資には損失を被るリスクがしっかりある。本記事では、これ以降リスクにも触れながら進めていく。

積立投資の欠点

どんな投資方法にも欠点はある。

(1)投資の基本は、安く買って、高く売ること。しかし、積立投資はこの基本を無視して買い続け、必要な時が来れば売っていく。価格が高いと思っても買い続けるので効率が悪いが、これが積立投資である。

そもそも、現在の価格が高いか安いか判断するのはとても難しい。

この欠点を克服しようとすると、売買のタイミングを計る必要が生じてしまう。タイミングを計るのはかなり難しい。

(2)投資商品の価格が落ちるとともに積み立てた資産も落ちていく。これは受け入れるしかない。

しかし、積立投資の真価を発揮する場面でもある。株や金は長期的に見れば上昇傾向にあるのだから、10年という長い目で見れば、目先の暴落がバーゲンセールになる可能性は高い。

鈍感力を発揮し、価格がどれだけ落ちても買い続けることで、価格が戻ってくるときに資産が一気に増える。

積立資産の売り時

積み立てた資産を使うときがいずれ来る。

投資信託を売るときも、基本的な考え方は買うときと同じである。

決まった金額を、定期的に、長期間かけて、売る。

例えば、1年後に子どもの大学入学を控えており、100万円が必要になるとしよう。そのために100万円分の投資信託を売却する。

このとき、一度に売却してはいけない。複数回に分けて売却すべき。

4月25万円、7月25万円、10月25万円、1月25万円、といった具合に。

面倒なら50万円、50万円の2回でもいい。1回よりは大分マシ。

怖いのが○○ショックである。2008年のリーマンショックでは、落ちた株価が元に戻るまで結構時間がかかった。ダウや日経平均では5年近くかかっている。運悪く、売りたいときに○○ショックが被ったらどうするか?

理想を言えば、代替案が欲しい。

繰り返しになるが、長い目で見れば○○ショックはバーゲンセールとなる可能性が高い。だから、売却せずに、他の資金調達手段を見つけられればそれが一番いい。

もしなかったらしょうがない。あきらめて投資信託を売却しよう。投資にはリスクがあり、運悪くリスクが表面化してしまうこともある。長い間、投資していれば誰しも経験すること。

しかし、これまで10年かけたなら、値上がりや配当金が積み上がっているだろうから、大損とまでは至らないかもしれない。

こう考えていくと、やっぱり金も一緒に買っておくのは良さそうだ。株価が5年かけて復活したときに、金はもっと値上がりしていたから。

株式の積立投資が失敗するとき

ルール「決まった金額を、定期的に、長期間、投資し続ける」を破るときである。

1つでも破ってはいけない。破った瞬間に積立投資ではなくなり、裁量投資となる。

裁量投資とは、売買のタイミング、金額、銘柄を自由に決めながら投資を行うことである。より大きな利益を追うことができるが、難易度は跳ね上がる。

想像してみてほしい。

ほぼ毎日発表される経済指標、各企業の財務諸表、チャートを見れますか?

リバランスとローテーションをできますか?

投資未経験、不得意な僕の妻のような人は拒否反応を起こして投資をやめてしまうでしょう。積立投資のルールを破るということは、こういうこと。

必要な事をせずに単にルールを破るのであれば、それは失敗につながっていく。

逆に、僕みたいな凝り性で、分析好きな人であれば、必要なことを続けられるので、裁量投資にチャレンジしてもいいでしょう。

巷にあふれる不安をあおる情報について

投資で損をするリスクは、どんなに頑張ってもゼロにはできない。投資を始めようと思った矢先に、その事実を強調されたらどう感じるだろうか?

不安、恐怖、面倒くさい、こういったネガティブな感情に勝てるだろうか?

こういう時の考え方、心の持ち方のコツは2つある。

(1)円100%投資という考え方

投資の経験を重ねていくと、現金も投資の一部ということに気づく。

株価が上下するのと同じように、現金の価値も上下する。金融の世界では現金も株も並列関係にある。

つまり、投資をしないということは、円100%投資と同じ。これは「卵を1つのカゴに盛っている状態」に思えるがどうだろうか。

このリスクについて自分なりの意見を持ってほしい。

(2)身近なリスクに例える

・交通事故のリスクは常に高く、十分に注意が必要である。

・ガンにかかるリスクは、歳をとってきたら十分に注意する。

・雷はどうかな。雷雲が来たら十分に注意が必要ではある。

・隕石の落下は無視してる。リスクはゼロではないけど、確率はとても低い。

では、オルカン積立投資を10年続けて損するリスクはどの程度か?僕の感覚では雷くらいかな。

大損こいて、資産が半分になるリスクは隕石並みに低い。

逆に円100%投資で損する可能性は交通事故より高い。

あくまで、個人の感想です。

でも、こうやって身近なものに例えることで自分の意見を持ち、余計な情報に揺さぶられるのを避けている。

あとがき

元気な内から妻には口頭で話しますし、実際に口座を開いて、積立設定しておくつもりです。