高橋ダン氏のライオン戦略まとめ【投資】

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高橋ダン氏が提唱する「ライオン戦略」を参考に投資をしています。

とても参考になるのですが、情報量が多いこと、専門性の高いことが難点です。

そこで、Youtubeや本を読んで、僕なりに理解している内容をまとめました。

目次

(1)「ライオン戦略」概要

  • 高橋ダン氏とは?
  • ライオン戦略の目的
  • 長期と短期

(2)長期のポートフォリオ

  • 株、社債、不動産(資産割合:40-60%)
  • 国債(資産割合:10-30%)
  • コモディティ、仮想通貨(資産割合:20-40%)

(3)短期投資ポートフォリオ

  • 銘柄選び
  • 投資するタイミング
  • 資金サイズ
  • リスク管理

(4)まとめ

(5)より理解を深める

(1)「ライオン戦略」概要

高橋ダン氏とは?

知らない方のために簡単にご紹介。

高橋ダン氏は、アメリカで自分でヘッジファンドを立ち上げ成功した方です。マジもんの投資家です。現在、Youtubeで情報発信しています。

リンク:Dan Takahashi 高橋ダン – 日本語チャンネル

個人的には、投資で日本を良くしたい、という熱い思いが好きです。

著書の中でコレが一番好きです。ブレブレだった投資に対するマインドを固めさせてくれました。他の本は少し深いものであるため、中級者向けに感じます。

ライオン戦略の目的

投資には人それぞれ、教育資金、老後資金、億り人になりたい、など目的があると思います。

このライオン戦略では老後資金をためることが目的です。

ざっくりいうと、10年以上の長期投資ですね。

長期と短期

生活資金などを除いた投資用の資金を用意する。

それを長期と短期で分ける。

長期と短期の割合
  • 長期用の資金:70-90%(老後資金のため)
  • 短期用の資金:10-30%(暴落リスクのヘッジのため)

さらに長期用の資産を以下の割合に分ける。

長期投資の内訳(ポートフォリオ)
  • 株、社債、不動産:40-60%
  • 国債:10-30%
  • コモディティ(金、プラチナなど)・仮想通貨:20-40%
  • ※上記のどれかが暴落、急上昇することでバランスが崩れたら、リバランスする

一方、短期用資金の使い方は、

短期用資金の内訳
  • 状況に応じて投資する。スポット的に、適宜、上昇トレンドに乗ったり、下落リスクに備えて、数日~数か月程度をめどに取引する。

以下、長期と短期に分けて解説する。

(2)長期のポートフォリオ

投資先を分散しまくる。

理由は、リスクを下げるため。1つの投資先で事件・事故があり大暴落しても、資産全体を下げないため。

ここでは、個別の銘柄については触れません。銘柄について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

株、社債、不動産(資産割合:40-60%)

分散投資が基本。

  • 資産の種類(株、社債、不動産など)
  • 地域(日本、アメリカ、中国、EU、新興国など)
  • 通貨(米ドル、円、豪ドルなど)

この中で、株を中心に考える。

株(stock)

最もリターンが期待できる。

リスク分散のため、世界中の株に分散投資をする。

商品はETFとするのが基本。多数の銘柄に投資ができるため。

個別株(トヨタ、ソフトバンクなど)を加えてもよいが、その企業で何かしらの事故や事件が起きると大暴落し、資産が減るリスクに注意する。そのため、資産を集中させすぎないように注意する。

配当金狙いの投資に対する注意

配当が高いというだけで買わないこと。なぜなら、値動きの方が大きいということと、配当金が減るというリスクがあるから。配当金は株価が安いかどうかの参考として見る。

株主優待狙いの投資に注意

株主優待につられて投資しないこと。なぜなら、株主優待は株価の値動きや配当金に対してとても小さいから。普通に株で利益を出し、そのお金でほしいものを買った方がよい。

僕は株主優待目的でオリックス株を買いましたが高値でつかんでしまいました(泣)

社債(corporate bond)

株と考え方は同じ。基本はETFに投資するが、個別の社債を買ってもよい。

不動産(real estate)

現物投資をするには膨大な資金が必要なので、REIT(不動産投資信託)に投資するのが現実的。

不動産にも種類がある。住宅、ホテル、商業施設、物流倉庫など。2020年3月コロナショックの影響を一番受けたのはホテル。逆に影響が少なかったのは物流倉庫。

ここでも分散投資を心がける。

配当金狙いの投資に注意

REITは家賃収入が安定的に得られる特徴から、配当金が多い。しかし、配当金を狙って買った結果、株価暴落、ということにならないよう注意する。

国債(資産割合:10-30%)

国債の価格は株価と違う動き方をする。そのため、株価が暴落したときのリスクヘッジとして国債を買っておく。

買うのは米国債を中心とする。なぜなら、アメリカの信用度が高いことと、利回りが1-2%あるため。一方、日本国債の利回りは0%に近く、持っていても利益が出ないため、買うとしてもかなり少ない割合とする。

コモディティ、仮想通貨(資産割合:20-40%)

コモディティ価格は、株価とは違う動き方をする。

そのため、コモディティに投資することで危機に強いポートフォリオを作ることができる。また、値上がり益も期待できる。

コモディティ(commodity)

コモディティには多数の種類がある。

<種類><商品>
貴金属金、銀、プラチナなど
産業用金属鉄、銅、アルミ、鉛など
エネルギー原油、天然ガスなど
農業商品麦、大豆、とうもろこし、砂糖など
コモディティの例

これらの価格の動き方は、商品ごとに特徴があるが、コモディティ全体として共通する特徴もある。それは次の通り。

<需要>

需要増→価格上昇

現在の経済は、コロナショックから急回復しているため、産業用金属やエネルギーの価格が急騰中。

<供給>

供給減→価格上昇。

2020年の不作、2021年の作付数の伸び悩みにより、とうもろこしが急騰した。

<ドル>

  • ドル安→価格上昇
  • ドル供給量増加→価格上昇

コモディティは世界の基軸通貨「米ドル」を基準に取引されている。そのため、米ドルの影響を受ける。

2021年現在、金融緩和により米ドル供給量が増え、ドル安傾向なため、コモディティ価格が上昇しやすい状況にある。

<物価>

物価上昇(インフレ)→価格上昇

コモディティは「モノ」である。そのため、物価が上昇すれば、当然コモディティ価格も上昇する。

仮想通貨(cryptocurrency)

仮想通貨はコモディティとは種類が違うが、金などと連動することがあるので、同じ分類にしている。仮想通貨は新しい技術であり認知度が低いということと、リスクの大きい印象がある。

しかし、仮想通貨ETFができる、大手投資機関が仮想通貨に投資し始めるなどの動きがあり、投資対象として認められつつある。大手投資機関は資金が膨大である。そのような資金が仮想通貨に流れれば価格が上がる可能性は高い。

その波に乗るため、資産の一部を仮想通貨にしておくとよい。

仮想通貨には膨大な種類があるが、投資先としてはビットコイン、イーサリアム、リップル、ビットコインキャッシュなど時価総額TOP5に入るものを選んでおけば問題ない。

これらを定期的に購入し、長期で保有する。

(3)短期投資ポートフォリオ

相場が下落するとき、長期投資資産も下落してしまう。

その弱点を補うために、別口座で短期投資を行う。つまり、空売りをする。

また、相場が上昇時であっても、そのトレンドに乗って投資することも可能。

基本ルール:資金は、資産全体の10%-30%

難易度:高

この短期投資は、長期投資と比べて難易度が高い。そのため、スキルが身につくまで時間がかかることを念頭に置いておき、失敗しても決して焦らないこと。また、十分なスキルが身につくまで、投資額を小さくすることが望ましい。

空売りへの抵抗感

投資初心者にとって、信用取引に対する抵抗感が大きい。リスクが大きいと感じるからだ。しかし、リスクはコントロールできる。その方法は、下の「リスク管理」項目に記載した。

銘柄選び

明確なトレンドを見せている銘柄、これからトレンドが変わりそうな銘柄を選ぶ。

商品は「ETF」「CFD」「先物※上級者向けから選ぶ。

銘柄調査のために、普段からニュースチェック、チャート分析が欠かせない。

ニュースサイト

※「☆☆」は僕のよく見るサイト。すべて無料。他のサイトは有料であることが多い。

※世界の相場はつながっている。そのため、世界の情報を取り入れるために海外メディアが欠かせない。

※ブラウザ「Google chrome」の翻訳機能(無料)を使えば、英語記事を日本語で読める。

投資するタイミング

ベストタイミングはトレンドの始まりで買い(売り)、トレンドの終わりで売る(買い戻す)こと。

トレンドが現れる前から銘柄をチェックしておくと、タイミングを計りやすい。ただし、完璧な予測は不可能。そのため基本的に、入るタイミングを2回に分ける。投資予定額の半分を先に買い、残りは少し様子を見てから。

場合によってはタイミングを3回以上に分けても良い。

資金サイズ

1つのアイデアに使う資産は3~10%とする。

実際のサイズは、リスク×リウォードによる。

マージン(信用取引など)の使用は可。ただし、上限は2倍まで。

リスク×リウォードの考え方

大きな利益が出る可能性があっても、下落リスクも大きいなら良い投資とは言えない。逆に、利益が小さくても、リスクが小さいなら良い投資と言えるかもしれない。つまり、投資の決断の際は、利益(リウォード)とリスクの比較が必要になる。

リスク管理

どんな投資にもリスクはある。失敗はある。

それを念頭に置き、損失を最小限に留めるための策を講じておく。

損切り

損失を確定させてしまうこと。

トレンドを読み間違えた際、またトレンドが急変した場合に損切りをする。コツはスピード。迷っていると損失が拡大していってしまう。スピード対応のために損切りをする条件を予め決めておく

逆指値

予想に反して相場が下落した際に損切りできるよう、逆指値注文を入れておく。

日中、相場を確認できないサラリーマン等におすすめ。

ペアトレード

(例)トヨタを買い、ホンダを売る。

自動車セクター全体、もしくは日経平均が下落する場合でも売りポジションを持っておくことで資産の減少を小さくできる。この例のように連動する銘柄のうち、リスク×ウォードの違う銘柄を2つ選び、トレードするのがペアトレード。

(4)まとめ

<長期投資>

投資先がかなり多いです。資金が少なくて、全てに投資できない人もいると思いますが、少しでも分散させることを心がけることができれば、メリットを得られます。

ちなみに僕は7割くらい日本の個別株になってしまっていて、リスクが高い状態。とはいっても急激に売り買いできないので、少しずつ分散を始めているところ。

<短期投資>

草原に伏せ、耳をそば立て、獲物が来たら素早く飛び掛かる。まさにライオン戦略です。しかし、子ライオンがシマウマに逃げられるように、投資初心者には難しく感じます。それでも、リスク管理ができていれば何度でも挑戦し、成長できます。

以上がライオン戦略についての僕の解釈です。

ライオン戦略に適した個別銘柄(別記事)

【投資】ライオン戦略のポートフォリオを組んでみた(2021年)

(5)より理解を深める

<ライオン戦略の理解を深める>

本記事は、ライオン戦略をそのものというより、僕の解釈を述べたものです。

もし、ライオン戦略そのものをもっと理解したい!とご要望であれば、高橋ダン氏の著書を読むのが一番早いです。

初心者向け

深く理解したい人向け

<マイナーな投資先を理解する>

ライオン戦略で扱う、コモディティや新興国株など、馴染みのない投資先に関する記事はこちら。

投資は自己責任です。本記事は個人の意見であって、投資を推奨しているわけではありません。投資をするかどうか、どこに投資をするかは自己判断をお願いします。

以上です。