2020年以降、月末に日経平均株価が暴落することが増えた。
なぜ月末に暴落するのか?また、どう対策すべきなのか?解説します。
月末暴落の状況
2020年以降の株価と出来高を見てみます。
<日経平均>
2021年1月、2月のチャート

大きな下落に、大きな出来高が伴っています。この情報から何か下落となる材料があったと推測できます。
2020年7月~10月のチャート

この時も同様に、株価下落と、大きな出来高が見えます。
2020年1月~6月の状況
コロナショックにより大きな暴落をしている以外、月末の暴落はありませんでした。
過去1年間で、5回も月末の暴落があると何が起こっているのか気になりますよね。
<他の市場>
S&P500でも起こっているのか?確認してみた結果、2021年1月、2月には同じような下落がありましたが、他には見当たりませんでした。
金、ビットコインでは全く見当たりませんでした。
月末に暴落する理由(推測)
元機関投資家のYoutuber高橋ダン氏の話によると、
- 機関投資家がクライアントの要望により現金化が必要になることがある
- 期日が月末に指定されることが多い
- ポジションを残しすぎた機関投資家が月末に一気に売ることがある
らしいです。
ありえそうな話です。
この話を後押しする材料は他にもあります。
- 月末だけに発表される経済情報はない
- 一般投資家が月末にこだわる理由はない
- 暴落翌日には回復している
以上から、高橋ダン氏の機関投資家説は有力かなと思います。
月末暴落への対策
チャートを見ると暴落翌日には回復しているので、対策は不要です。強いて言えば「心構え」ですかね。焦って売れば後悔することになりますから。
回復するなら押し目買いのチャンスでは?という思いがよぎりますが、やはり、何もしないのがベストだと思います。
一時的な下落とは言え、大きな暴落は投資家を不安にさせます。この下落を引き金に、さらなる大きな下落を引き起こすかもしれません。そのリスクの割にリターンは少ないので、動かない方が効率良いです。