買う銘柄を決めるまでのstepを解説します。
口座開設まで終わり、さて買うぞ!と意気込んでいる人に向けて書きます。
長期投資とは?
本記事ではこう考えます
- 1年以上投資を続ける
- 目的:老後資金、教育資金をためる
- 毎月、投資資産を積み上げていく(給料の一部を回す)
- 上がったから売る、ということはしない(理由は後述)
短期(数日~数か月)の間に売買を繰り返し、大きな利益を上げたい人向けではありません。
投資先を決める前にやること
それは「積み上げる資産の種類と割合」を決めることです。
投資先は膨大にありますので、まずは全体像をつかみます。
種類
- 株
- 債券
- 不動産
- コモディティ(金、プラチナ、原油、大豆など)
- 外貨
- 仮想通貨
さらに、細かく地域まで考えます。例えば株であれば、
- 地域(日本、アメリカ、中国・・・)
これらの中から、どこに投資するかを最初に考えていきます。かなり膨大ですよね。だからこそ種類を先に決めるのです。実際に買う商品を決めるのはそのあとです。この手順を踏まないと、収集つかなくなります。
次に決める手順を解説します。
投資には人の数だけ方法がありますが、僕はこの方法が多くの人に役に立つと信じています。
(Step1)株をメインに据える
まず、株から決めていきます。
理由はこの3つ。
- 地域の分散をしやすい
- セクターの分散をしやすい
- リスクとリターンが程よい
株は種類が豊富ですから、日本に居ても世界中の株に、幅広いセクターに投資することができます。幅広く投資することでリスクを分散できます。さらに、十分なリターンも見込めます。
この考え方に基づくと、投資商品は自然とETFもしくは投資信託になります。
(Step2)株以外にリスク分散する
地域とセクターを分散しても、全てが下落することがあります。2020年2月のコロナショックは記憶に新しいですよね。日経平均はわずか1月の間に30%も下落しました。
このリスクを回避するために、株に連動しない投資先も買います。具体的にはこちら、
- 金
- 国債
- 仮想通貨
コロナショックの際、金も暴落しましたが、V字回復しています。国債も同様の動きをしました。
仮想通貨は株と一緒に暴落しましたが、基本的には株と違う値動きをするため、保険になります。
(Step3)好きな銘柄を入れる
リターンを追い求めるのが投資です。しかし、こだわりすぎて柔軟な思考を失うのは危険です。そこで、自分の好きな銘柄、気に入った銘柄を少し加えます。
例えば、
- 高配当株
- 株主優待株
- 好きな企業の株
投資歴10年ですが、配当金の通知をもらうとニヤニヤしてます。
オリックス株から送られてくるカタログギフトが楽しみです。
また、車好きならトヨタやホンダなどのカーメーカーに投資するなどをしてもいいでしょう。
長期投資の先は長いんですから、楽しむのは大事です。
(Step4)割合と銘柄を決める
投資先を決めたら割合と銘柄を決めます。
もし、僕が1,000万円を持って、今から長期投資をするとしたらこうします。
Step1,2用に800万円、Step3用に200万円を使います。
Step1,2に使い道はこちら
分類1 | 分類2 | ETF(ティッカー) | 通貨 | 金額 |
株 | 国内 | 1475 | 円 | 50万円 |
株 | 米国 | 1547 | 円 | 50万円 |
株 | EU | VGK | 米ドル | 50万円 |
株 | 中国 | 02800 | 香港ドル | 50万円 |
株 | インド | 02836 | 香港ドル | 50万円 |
株 | ベトナム | 03087 | 香港ドル | 50万円 |
株 | インドネシア | 03099 | 香港ドル | 50万円 |
株 | フィリピン | EPHE | 米ドル | 50万円 |
株 | オーストラリア | EPP | 米ドル | 50万円 |
不動産 | REIT(国内外) | 1343、VNQ | 円、米ドル | 50万円 |
国債 | 米国債 | IEF | 米ドル | 100万円 |
コモディティ | 金 | 現物、1326 | 円 | 50万円 |
コモディティ | 銀 | 現物、1541 | 円 | 50万円 |
コモディティ | プラチナ | 現物、1542 | 円 | 50万円 |
仮想通貨 | ビットコイン | BTC | BTC | 50万円 |
インド?ベトナム?銀?プラチナ?不思議に思う人はこちらの記事をご覧ください
- 親戚に勧めたい海外ETF
- 銀、プラチナの記事はありませんが、考え方は金と同じです
また、分散しすぎ!と思った方は投資先を絞ってもいいですし、全世界に投資できる投資信託を探してもいいかもしれません(投資信託の場合、手数料が高いので要注意)。
残りの200万円の使い道は、先ほど述べた通り、オリックスのような高配当、優待株に使います。また、成長著しい仮想通貨に投資してその恩恵を受けたいです。特にビットコインではなく、他のコインですね。
買うときは少しずつ
例えば、1,000万円も持っていたら一度に買うのは危険です。買った直後に暴落するかもしれません。そのため、少なくとも1年くらいはかけたいですね。それでも月80万円ですから十分大金です。
その後は、毎月の給料の一部から少しずつ買うイメージです。
買った後は放置でいいのか?
忙しいと放置してしまうんですけど、時々はチェックした方がいいです。少なくとも1年に一度。そして、このままのポートフォリオでいいのか、変えるべきなのか判断してください。それが投資成果につながりますし、責任を持つことにもなります(投資は自己責任)。
ポートフォリオの比率を変える場合、「リバランス」と「ローテーション」という2つの考え方があります。この2つを押さえておくと、どうすべきかが見えてきます。
(参考記事:長期投資のポートフォリオを管理してリターンを上げる)
以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます!