積み立てNiSAの設定が終わった、ポートフォリオを決めた、そんな方々は投資の第一歩を踏み出しました。しかし、いつまでも放置していていいでしょうか?そんな疑問に答えます。ポートフォリオを調整することでリスクを下げ、リターンの可能性を伸ばせます。
もし、まだポートフォリオが決まっていなければ、こちらの記事が参考になります
(参考記事:【2021年版】ライオン戦略のポートフォリオを組んでみた)

投資歴は10年。元製造業の設計。投資で資産を着実に殖やしてきました。プロやマニアのような大儲けはできませんが、一般人にふさわしい堅実な投資を心がけています。
長期投資を始めてから、終わるまで
長期投資を始めてから終わるまでの大きな流れはこうです
- ポートフォリオを決める
- 運用する
- 売る
投資を始めるときの情報は世の中に溢れていますが、それを続けていく、止め時の情報は少ないですよね。本記事では、「運用する」ことについて解説します。
なぜ運用することが必要なのか?
それは市場の状況が日々変化しているからです。そのため、投資を始めた頃と同じ方法が古くなっている可能性があります。それを調整することが「運用する」です。
具体的には、ポートフォリオを比率を調整します。
詳しく解説します。
ポートフォリオの調整
やることは簡単です。
理想のポートフォリオと、現在のポートフォリオを比較するとズレが生じていると思います。それを修正するだけです。
具体的にやることの選択肢は2つあります。それは、
- 守りの「リバランス」
- 攻めの「ローテーション」
です。
守りの「リバランス」
投資の最初に決めた比率に戻すことをリバランスと言います。
例えば、初めにこういう比率を決めたとします
- 日本株:30%
- 米国株:30%
- 金:20%
- 債券:20%
時間が経ち、株高になったとしましょう。そうすると、この比率がずれてきます。
- 日本株:30%→40%
- 米国株:30%→40%
- 金:20%→10%
- 債券:20%→10%
ここで元の比率に戻すために日本株、米国株を売って、金と債券を買います。これを「リバランスする」といいます。
元々の比率が最適だと思うなら、それを守るのが最善策です。
攻めの「ローテーション」
最初に決めた比率を変えることをローテーションと言います。
例えば、初めにこういう比率を決めたとします。
- 日本株:30%
- 米国株:30%
- 金:20%
- 債券:20%
しかし、時間が経って状況が変わり、今後は日本株が伸びそうだ、と予想することにしました。そこで、他の比率を減らして、日本株を増やすこととします。
- 日本株:30%→50%
- 米国株:30%→20%
- 金:20%→15%
- 債券:20%→15%
このように、自分から比率を変えていくことをローテーションといいます。
自分から予測してリターンを追い求めていくので、攻めていますね。
ポートフォリオ調整の頻度
時々、このような調整を行っていくと、リスクを減らし、リターンの可能性を伸ばしていくことができます。
適切な頻度は人によって様々だと思いますが、僕は半年に1回程度です。忙しいときは、もっとスパンが長いです。10年以上先を見据えての投資ですから、どっしり腰を据えてやっています。
逆に、頻繁にやりすぎるのは良くないです。なぜなら、長期と短期の投資は考え方が違うので、上手くいかない可能性が高くなります。
長期投資家あるある
ここまで、正論を述べてきましたが、社会人は忙しいのです。こんな悩みを持つ方は多いと思います。
- めんどくさい
- 比率の決め方がわからない
- 売り買いして失敗したくない
投資、めんどくさいですよねー
サラリーマンを10年やってきましたが、会社に時間を拘束されまくるし、気力・体力も持っていかれます。休日は子守りに追われます。そんな中投資なんてやってられませんよねー。
しかし、投資のリターンを考えたら、やらないわけにはいきません。
僕が行き着いた答えは、やれる範囲でやる、です。
リバランスもローテーションもやれないなら、放置です。そして、放置してもリスクが伸びないよう、現金比率を上げておく。これですね。
比率の決め方がわからない
いざローテーションしようと思っても、どの比率が最適かわからないですよね。でも安心してください。誰もわかりませんから(笑)そんな中、最も最適な方法は、自分で決断することです。そうすれば、自分の中に経験値が残りますから、だんだん上手くなっていくはずです。
売り買いして失敗したくない
この話はよく聞きます。積み立てていた資産を動かして失敗する話。売った途端に上がる、買った途端に下がる。僕もよく経験しています。
しかし、誰もが通る道です。ウォーレンバフェットもいっぱい失敗しているんです。そんな中大事なのは、失敗しても感情を動かさない強い心を持つことと、失敗から学ぶ姿勢です。長期投資は先が長いんですから、ね。
最後に、他人と比較して落ち込むのはあまり意味ないと思いますよ。
以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます!