雪国で運転するときに気を付けることはスリップだけじゃありません。
雪国に3年住み、クルマ通勤して出会ったトラブルと対策を紹介します。
トラブルに出会ったら楽しい気分が台無しになりますので、
- 雪国に転勤する
- スノボするために雪山に運転して行く
そんな方は本記事を読んで、ぜひ対策してください。
1 深雪にはまる
雪の深いところにずぼっ。
「キュルキュルキュルッ」
前輪が空回りして動かなくなる。
誰もが経験してます。
雪の深いところに入らないことが大事ですが、もしはまってしまったら、
- 前輪と雪の間にタオルをかませる
- 誰かに押してもらう(人力)
- 他のクルマにけん引してもらう
自力で脱出できることが一番なので、タオルは用意しておこう。タオルといっても、ハンカチやハンドタオルだと力不足。ひざ掛けくらいの厚みと大きさは欲しい。
タオルは簡単だが確実ではない。確実なのはけん引。乗用車には必ずけん引用のフックがついているので、ロープを持っていれば誰かにけん引してもらえる。
僕はひざ掛けで脱出をしたことが何度かありますが、1発ではうまくいかず、だいたい10分くらい悪戦苦闘してましたね。雪が降ってるのに、自分だけ汗だくになってました。
2 ホワイトアウト
吹雪が強すぎて、信号機すら見えなくなる。
ホワイトアウトと呼ばれることもある。
(参考リンク:https://weathernews.jp/a/repo/10581226)
経験ありますが、めちゃくちゃ怖いです。信号機が全然見えなくて、停止線まで近づいてやっと薄っすら見えてくる程度です。知ってる道だから何とか乗り切りましたが、知らない道だったら田んぼに落ちたかもしれません。
出会ったらかなり危険なので、天気予報を確認して、吹雪の強い日の運転は避けてください。
もし出会ってしまったら、
- のろのろ運転で乗り切る
- 路肩に停車してやり過ごす
しかありません。
3 ワイパーが張り付く
ワイパーがフロントガラスに張り付いて動かなくなる。
無理にはがすとワイパーのゴムが破ける。
雪の日にワイパーが使えなくなったらかなり危険ですよ。
対策は、
- 駐車したらワイパーを持ち上げておく
- 張り付いていたら溶かす
です。
溶かすために暖房をかけるのも手ですが時間かかるので、解氷スプレーがあると便利です。
4 サイドミラーが開かない
たたんでおいたサイドミラーを開こうとしたが、ボタンを押しても動かない。
関節部分が凍り付いているんです。
対策は、
- たたまない
- 凍り付いたら溶かす
です。たたまなければ問題ありません。
僕はクセでよくたたんでしまっていました。凍り付いたミラーを無理に曲げると壊れる恐れがあるので、落ち着いて溶かすことをおすすめします。
5 バッテリーが上がる
エンジンをかけようとしたところ、
キュル・・・キュル・・・
と弱い音しか出ず、エンジンがかからない
寒いし、帰れないし、最悪ですよね。
エンジンを作動させるために「セルモーター」というのを回すのですが、これが電気を食います。寒さでバッテリーが弱っていたり、長時間エンジンをかけずに放置したりすると、かからなくなることがあります。
対策は、
- 他の車から電気を供給してもらう
しかありません。電気をもらうためには「ブースターケーブル」が必要です。安いので1本もっておくいいです。他人に頼りたくないのなら「ジャンプスターター」が使えます。これはデカいモバイルバッテリーのようなものです。
6 エンジンのオーバーヒート
アクセルを踏んでも加速しない、安定しない。
最悪、走行中に停止する。
エンジンをどうやって冷やしているか知っていますか?
クルマの全面のグリルから空気を取り入れて冷やしているんです。そこが雪や氷でふさがってしまうとエンジンを冷やせなくなります。
対策は、
- グリルについた雪や氷を取り除いておく
- エンジンに異常を感じたら停車し、冷やす
です。
スーパーやコンビニに行く程度なら大丈夫だと思いますが、旅行などで長時間運転し続けるときは要注意です。高速道路を2,3時間走ったら、グリルの半分が埋まっていたことがあります。
7 天井の雪がフロントガラスに落ちてくる
天井に雪がたまっているが急いでいるので、そのまま出発。
信号の手前でスピードを落としたら、天井の雪がフロントガラス側に落ちてきて、前が見えなくなる。
まぬけなようですが、意外とあります。フロントガラスの雪はとるんですけどね、天井の雪は適当になりがちです。
対策は、
- 出発前に天井の雪を取り除いておく
これしかありません。
手でどかすのはキツイので、ブラシは必須です。
以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます!