日銀が日本株を大量に購入し下支えしています。日経30,000円を突破しても日銀は買い続ける見込みです。その理由を知り、今後の株価予測の材料とします。
日銀の日本株ETFの買い入れとは?
日本銀行(日銀)は株(日経平均、TOPIXに連動するETF)を買っています。その額、年間6兆円。
理由は、景気を良くするためです。
株を買って株価が上がれば、企業とその投資家の資産となり、そのお金で経済を回してくれ!という作戦です。
(詳しくはこちら:金融緩和が続く。その影響は?投資で恩恵を受ける。)
お金がたくさん使われると、物の値段が上がります。つまり、インフレですね。日銀は年間のインフレ率2%を目標に動いています。
全然成果が出てないけどね。
投資家が注意すべき日銀の動き
株価が上がるので、投資家にとってはプラス材料です。日本は全然インフレしていませんから、今年も継続して買い入れが続きます。しかし、注意点があります。それは、
いつまでも買い支えはできない
ということ。
なぜなら、日本中の企業の大株主が日銀になってしまいますからね。
日銀が買い入れ量の抑制を発表したら、株価はそれに反応するのではないでしょうか。
買い支え不要の日本市場が来るかも?
30年ぶり30,000円突破というのは世界中のニュースになっています。そこで海外投資家が日本に注目し、その資金が流れてくれば、日銀の買い支えは不要になるかもしれません。
というか、この流れを期待しています。
なぜなら、日銀の買い支えなんて「チート行為」ですから。既にかなりの金額が買われましたが、やりすぎて市場がおかしくならないか、心配になります。
いくら買ってもインフレにはならない
日本経済の話に戻りますが、いくら日銀が買い入れしても目論見通りにインフレにはならないと思います。
インフレになるためには、
- 株価が上がる
- 企業が投資し、投資家が消費をする
- 賃金が上がり、国民全体が潤う
- 消費が進む
この流れが必要です。
しかし、実際はこうなるでしょう
- 株価が上がる
- 企業が投資し、投資家は消費せず投資を続ける
- 賃金は上がり、国民全体が潤う
- 消費は進まず、貯金が増える
結局ため込む方向に行くんです。理由は、先行き不安です。
これまで、デフレと不景気が続きすぎました。「失われた30年」と言われていますからね。景気が良くなっても、それが長く続くと信じる人がどれだけいるでしょうか?
この不信感を払しょくするためには、明るい未来を見せないといけません。それができるのは政府です。日銀頼りではなく、給付金のようなバラマキをチマチマするのではなく、思い切った景気策が必要です。
2021年度は19兆円を使うようなので、その効果を期待します。
もう一つの経済対策
実は、日銀にも政府にも頼らない経済対策があります。それは、僕ら一般人がもっと投資をすることです。日本人全員の貯金総額は1,000兆円にもなります。この10%でも投資に回れば、日銀の買い支えはいらなくなりますし、投資で利益を上げる人が増えます。
この1年間で日経平均は30%も上がりました。
100万円を投資していたら30万円の利益です。そしたら、その一部で高級寿司か焼肉に行きますよね。急に大金が入ると、気が大きくなるものです。
以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!