仮想通貨が暴落した!含み損を抱えた!ナンピンしても大丈夫だろうか?誰しも考えたことのある悩みですよね。ナンピンをするのはありか?その判断基準を解説。僕の事例も紹介します。

仮想通貨の投資歴は4年。2017年のビットコイン急上昇の波に乗れました。それ以来、仮想通貨投資を続け着実に資産を殖やしてきました。プロやマニアのような大儲けはできませんが、一般人にふさわしい堅実な投資を心がけています。
まずは、ナンピンの定義からおさらいします。
ナンピンとは?
例えば、ビットコインを持っていて、含み損が出ているとします。その状態からビットコインを買い増しすることをナンピンといいます。
ナンピンの特徴はこの2つ。
- ナンピン後に価格上昇すると、利益が大きくなる
- ナンピン後に下落すると、損失が大きくなる
ナンピンをした方がいい時とは?
2つ条件があります。
- 価格が上昇に転じる可能性が高いとき
- 下落が続いたときのリスクを許容できるとき
価格が上昇に転じる可能性が高いとき
ナンピンしたということは、安く買ったということですから、その後上昇に転じれば、ナンピンしないときと比べて利益は大きくなります。
下落が続いたときのリスクを許容できるとき
ナンピンするときは、最初に買いを入れたときから、下落している状態です。ナンピンを入れた後も、下落が続けば、ナンピンをしていない時より、損失は大きくなります。
難しいのは、その判断(判断材料2つ)
今はナンピンしてもいい状況なのか?未来のことは誰にもわかりません。そのため、ナンピンすべきかどうか、判断することが一番難しいところです。ここでは、判断材料は2つあります。
価格が上昇に転じると判断する基準
大きく2つあります。
- ファンダメンタル的に悪材料がないか
- チャートの分析結果
ファンダメンタル的に悪材料がないか
簡単に言うと、悪いニュースが出ていないか、です。仮想通貨でありがちなのは、法規制が厳しくなることです。歴史の浅い仮想通貨に対して、法整備が追い付いていません。そのため、今後、厳しくなっていく方向ですので、注意して、ニュースをチェックするといいでしょう。
チャートの分析
価格を決めるのは投資家です。投資家が今の価格をどう思っているかは全てチャートに示されています。そのため、チャートの分析は必須です。
具体的には、チャート形状、出来高、移動平均などの統計指標が参考になります。具体例は後述します。
さらなる下落リスクを許容できるかどうか?
リターンだけを追って、リスクを考えないのは、いい投資とは言えません。
ナンピンすると、リターンもリスクも大きくなります。下落が続いてしまったとき、その損失は許容できる範囲ですか?その許容範囲は人によると思いますが、仮想通貨は値動きが激しいです。より安全を見た許容範囲が必要です。
僕は、資産全体の仮想通貨比率は10%もありません。そのため、大きく下落しても、資産を大きく減らさない状況にしています。
分析事例の紹介(経験談)
価格が上昇に転じると判断し、ナンピンした事例を紹介します。
リップル(XRP)の例です。

2020年12月末から-60%したあと、ナンピンしました。急落の理由は、米国の証券取引委員会から「リップルは仮想通貨ではなく、証券だ」と提訴されたからです。その内容からは、最悪、取引停止も想像できました。
その後の僕の考えはこうです。
チャート分析
2021年1月頭のチャート形状から、そこを打っているように見えました。さらに、RSI指標が過小評価を示していたため、上昇に転じれば大きなリターンが見込めました。
ニュースチェック
訴訟を起こされていたものの、他のコインでも似たようなことが過去にあり、結果として、原告側と和解してました。リップルは時価総額が2兆円もありますから、これが取引停止になることは、リップルホルダーに大きな損失を与えます。そんなことは起こらないだろうと楽観視しました。つまり、下落は限定的と考えました。
さらに、和解すれば、投資家の心理が上向き、価格が急上昇するはずだと考えました。
結果
2021年2月11日現在、ナンピンしてから+120%ですので成功でした。しかし、訴訟は決着していないので、今後も要注目です。
ナンピン否定論について
ナンピンは損失のリスクを大きくします。そのため、ナンピンは絶対するな!という意見が出るのもわかります。しかし、冷静に考えてください。ナンピンの判断基準は以下の2つであることを解説しました。
- 価格が上昇に転じる可能性が高いとき
- 下落が続いたときのリスクを許容できるとき
この条件に当てはまるかどうか、まず検討すべきです。当てはまるなら、ナンピンする方がお得ですよね?
何が何でもナンピンだめ!という意見には反対します。根拠を持つべきです。
リスクコントロールすべき
仮想通貨は値動きが激しいので、ナンピンにはより慎重になるべきです。チャートの見方など、状況判断のための材料を見つけられないなら、ナンピンではなく、損切りも1つの手段です。
リターンが大きくても、リスクを大きく抱えるのはいい投資ではありません。たまたま上手くいっても、いずれ大きな失敗をします。
まずは、以下の判断ができるよう、経験を積むべきです。
- ファンダメンタル的に悪材料がないか
- チャートの分析結果
- 下落リスクが許容できるか
できるようになってから、ナンピンを入れても遅くはありません。
以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます!