育休中は仕事しないのにお金をもらう。仕事のしわ寄せが独身に来る。育休はずるいのか?独身へのしわ寄せは不公平か?考察します。
独身時代の考え
「育休をとる人のせいで独身の仕事が増えるのは不公平だ」
「生むのは勝手、でも仕事はしろ」
「育休を取らずに仕事している人もいる。怠慢なんじゃないか?」
独身時代はこう思っていました。自然な感情です。子どもを持った今でも、これらの意見を否定しません。
子持ちパパ(現在の僕)の意見
「子育てと仕事の両立はしんどい」
「両立できないから、一時的に仕事を休むのはやむなし」
「ルール上問題ない」
子どもを持ってからはこう思っています。意見がクルッと変わりました。経験してみないとわからないことだらけです。
どちらもまっとうな意見
独身、子持ち、どちらもまっとうな意見ですし、その気持ちはよくわかります。
落としどころを見つけるためにもう少し分析します。
問題点:仕事の負荷が独身に偏ること
俯瞰してみると、問題点は「仕事の負荷が独身に偏ること」です。
例えば、新たに人員を確保して、その人に仕事を引き継いでもらえば、誰も文句は言わないですよね。独身者に何の影響もありませんから。
仕事の負荷を調整しているのは誰?
マネジメント職ですよね。
育休取得者の仕事を独身者に割り振るのもマネジメント職です。
つまり、独身者が不満を持つのは、マネジメントの結果です。
育休を取る人の問題ではないので、育休を取る人を責めるのは筋違いです。
欠員が出る場面はいくらでもある
少し視野を広げてみます。
育休に限らず、欠員が出る場面はいくらでもあります。
- 病欠
- 忌引き
- 転職
- 定年退職
など。そのたびにマネジメント職が業務調整や欠員を補充して乗り切っているんです。
そう考えると、育休のみを目の敵にすることに違和感を感じます。
結論
以上から、結論はこうです。
- 独身へのしわ寄せは確かに不公平
- 問題点は「業務負荷を独身者に偏らせるマネジメント層」
- 育休取得者に文句を言うのは間違い
独身者に業務が偏ることの対策
独身者に仕事を振りたい気持ちもわかります。どうせ暇だろ?とか思っちゃう気持ちもわかります。
マネジメント職が頑張っても業務負荷の調整をしきれない、人員の補充ができないこともあります。
これは組織の能力が足りていないんです。
急に能力は上がりません。
そこで、業務負荷を上げられた独身者ができることは2つ
- マネジメントに文句を言い続ける
- あきらめて転職する
世の中、矛盾や欠陥を抱えているんですから、そこに完璧を求めてもつらいだけです。感情はいったん棚上げして、自分にとって最適な道を探る方が有意義です。