公的年金を参考にする。自分年金ポートフォリオのために。

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公的年金のポートフォリオを調べました。iDeco、自分年金、老後資金のための投資の参考になれば幸いです。日本国債多すぎない?

筆者
筆者

投資歴は10年。元製造業の設計。投資で資産を着実に殖やしてきました。プロやマニアのような大儲けはできませんが、一般人にふさわしい堅実な投資を心がけています。

公的年金とは?

かるーくおさらい。

公的年金とは、

  • 厚生年金保険
  • 国民年金

のことです。

60歳になったらもらえます。楽しみです。

運用しているのはGPIF

年金積立金管理運用独立行政法人の略称がGPIF。

なお、グピフとは読みません(笑)。ジーピーアイエフです。

運用額は世界一

2020年9月時点で167兆円を運用しています。

これは、世界の年金基金の中でTOPなので、その動向は世界から注目されているようです。

GPIFのポートフォリオ

これまで、このようなポートフォリオを組んできました。

国内債券国内株式外国債券外国株式短期資産
2006~2010年67%11%8%9%5%
2010~2015年60%12%11%12%5%
2015~2020年35%25%15%25%0
2021年~25%25%25%25%0

2019年度末の保有銘柄はここから確認できます(GPIF公式HP)。この内容を元に分析します。

国内債券

内訳をざっくり言うと、

  • 国債80%
  • 社債など20%

です。

年々、割合を減らしている理由は、利回りが低いからです。特に国債。現在の利回りがマイナスなので、持っているだけで損です。本当はもっと減らしたいんでしょうけど、一気に減らすと市場に影響がありますからね。少しずつ減らしているのでしょう。

国内株式

国内株式の割合は年々増えています。

国内株式の詳細ですが、全銘柄数2389社。東証1部だけでなく、ジャスダック、マザーズも含まれます。

投資額TOP5をご紹介

  1. トヨタ自動車:3.86%
  2. ソニー:1.94%
  3. NTT:1.84%
  4. キーエンス:1.49%
  5. KDDI:1.41%

銘柄選定や投資額の基準はわからないのですが、信用格付けに基づいていると予想しています。

外国債券

こちらも年々増えています。

内訳は、

  • 米国債:40%
  • 他国債、社債:60%

米国の信用度があることに加え、利回りがあるので、国内債券よりリターンを期待できます。

外国株式

国内株式と同様に、年々増えています。

米国、EU、中国などに幅広く投資され、全銘柄数は2722社。

投資額Top5をご紹介

  1. マイクロソフト(米国):3.16%
  2. アップル(米国):2.94%
  3. アマゾン(米国):2.25%
  4. フェイスブック(米国):1.06%
  5. アルファベット(C)(米国):1.01%

うーんGAFAM。ハイテク株に偏ってるけどいいのだろうか?優良企業だからいいのか?

実績

実績

年によってばらつきはあるものの、平均して年2.7%の成長です。

詳しいチャートが公式HPで公開されています。それを見ると、成長に寄与した資産は、

  1. 外国株式
  2. 外国債券
  3. 国内株式
  4. 国内債券

です。

債券がいい役割してる

チャートを見ると、株式資産の変動が激しいです。特にリーマンショックの影響は大きかったようですね。今回のコロナでもだいぶ影響を受けたはずです。

一方で、債券の成長は値動きが少ないかつ、リターンもあります。

年金資産が大きく値動きするのはまずいですから、半分が債券なのは良い考えかもしれません。

国内債券はもっと減らしていい

今、国内債券の利回りはマイナスです。

もはや持っている意味はありません。しかも、この傾向はまだしばらく続きそうです。そのため、もっと減らして、社債に移してもいいと感じます。

長期投資の弱点が見える

株式のリターンが少ない原因はリーマンショックです。これが長期投資では、一時的な暴落を気にせず、持ち続ける手法なので、影響が大きく出ました。

こういうことがあるので、長期投資をしている人も、資産の一部で短期投資をしていると有利です。トレンドを読んで、損切りと押し目買いができますから。

年金ポートフォリオの評価は?

評価:★★★☆☆

以前みたいに国内債券60%だったら、えー多過ぎーと思いましたが、25%ならまぁ良くなってきたなという感想です。しかし、まだ日本国債の割合が大きすぎるので、もっと減らしてほしいです。日本国債を持つ意味は薄いよ。

どう参考にするか?

このポートフォリオから学べることは、

  • 資産の値動きを緩やかにするために債券は必要(特に、外国の国債)
  • 株式暴落の対策として、短期投資をする

です。

自分のポートフォリオを考えることが難しい方は、公的年金のポートフォリオを参考にしつつ、以上の内容を自分なりに加えるという方法が使えるかもしれません。

投資は自己責任

本記事は個人の意見です。

僕の意見が、全ての人にとって適切とは限りません。そのため、投資をするかどうか?どう投資をするか?は各個人が責任を持つようお願いします。

以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございます!