資産は株だけでいい?そんなことありません。
リスク分散、将来のリターンのために”金”は重要な投資先です。
僕の親戚にも勧めたい理由、具体的な投資方法を紹介します。
興味ない人も本記事を読めば”金”に投資したくなること間違いなし!

投資歴は10年。元製造業の設計。投資で資産を着実に殖やしてきました。プロやマニアのような大儲けはできませんが、一般人にふさわしい堅実な投資を心がけています。
金とは?
金とは?

画像の通りです。説明不要ですね。
金の用途
- 宝飾品:50%
- 投資:25%
- その他:25%
(参考:world gold council)
だいたいこの割合です。本記事で注目するのは”投資25%”の部分です。
金への投資を勧める理由
3つあります。
(1)金融危機の保険
2020年3月コロナショックによる株価急落がありましたね。
この時の値動きを見てみましょう。
金(GLDというETF)

底値から1か月後には回復しています。まさにV字回復。
次に日経平均です。
日経平均

見ての通り回復が緩やかです。6月に回復しそうでしたが、ダメで、11月にやっと回復しました。
この通り、株価が大きく下落する場面でも、金の影響は少なくなる傾向にあります。
その理由は、金が実際に存在するものだからです。一方、株や通貨は人間が想像で作ったものですから、フラフラします。
(2)物価が上昇すれば、金の価格も上昇する
金は物ですから、物価が上がれば金の価格も上がります。
そして、物価は年々上がっていきます。
えっ?日本はデフレじゃーん!と思いました?その通りで、日本はなぜか物価が上がっていきません。そのため、実感がわかないのですが、世界の多くの国では物価が上がり続けているのです。
注目すべきはアメリカ。金の価格はアメリカの影響を強く受けます。そしてそのアメリカの物価は1~2%ずつ上昇しています。
そのため、金の価格も上昇していく可能性が高いのです。
(3)米ドルの供給量が増えれば、金の価格も上昇する
これも(2)と似ているのですが、お金の供給量が増えると、物価が上がります。
そして、金の価格はアメリカの影響を強く受けます。
アメリカでは、中央銀行が米ドルを増やしています。理由はコロナで失速した経済の対策です。毎年少しずつ増えていた米ドルですが、ここ数か月の増え方が大きく、20%も増えました(参考:幻冬舎GOLD ONLINE)。
しかし、金価格はそこまで動いていません。
金価格が米ドル供給量を追いかけるように、上がっていく可能性があります。
どうやって金に投資するか?
2つあります。
- 金の現物
- ETF
金の現物

これです。
金の延べ棒を買って家の金庫に保管するのです。
えっ?そんなの怖いって?
そんな人のためのサービスもあります。
SBI証券や田中貴金属工業などでは、現物を保管しておいてくれます(保管:無料)
僕はSBI証券で買っています。株などと合わせて管理しやすいですからね。
他にも買えるところはたくさんあるので、ググってみてください。
ETF
金の価格と連動するETFが上場しています。ETFは株と同じように買えますので、管理がとても楽ですし、売買も容易です。
おすすめのETFはこちら
- GLD(1326):SPDR ゴールド・シェア
- 1540:純金上場信託(現物国内保管型)
世界で最も買われているのはGLD。日本でも1326のコードで上場しています。
1540の方は三菱UFJ信託銀行が運営してます。
詳細はこちら。
ETF名称 | GLD(1326) | 1540 |
純資産 | USD 692億 | JPY 629億 |
経費率 | 0.40% | 0.40% |
配当金 | 0.00% | 0.00% |
どちらも純資産は十分に大きい。また、経費率、配当金が同じですので、どちらを買ってもリターンはほぼ同じです。
現物とETF、どちらにするか?
経費率は、
- 現物:買付手数料2.0%、売却手数料なし、保管料なし(SBIと田中貴金属の場合)
- ETF:経費 年0.4%
5年以上持ち続けるなら現物の方が費用が安いですね。
教育資金や老後資金として見るのなら、5年は持ち続けることになるでしょう。
[金]投資のリスク
特に注意すべきリスクは2つあります。
値動きが激しい
投資ですから、価格が下落するリスクがあります。
上の方でGLDと日経平均のチャートを載せました。それを見ると、金のチャートの方がガタガタしているのがわかります。金の値動きは激しいのです。そのため、毎日価格をチェックして、一喜一憂してしまう人には向きません。
分配金がない
株の場合、企業の利益のうち数%が配当金となります。そのため、株価が上昇しなくても、株を持っているだけで利益が出るのです。
一方、金には分配金がありません。長期間、価格が上昇しなかった場合、株より利益が少なくなる可能性があります。
どのくらい買うのがいいのか?
5~10%という数字をよく見かけます。感覚になりますが、ちょうどよいです。
資産の多くを株に据え、リスク分散のために金に投資する感覚です。
また、買う際は、定期的に積み立てることとし、一度に買うことはおすすめできません。なぜなら、値動きが激しいからです。
まとめ
- 金の価格が上昇する材料がそろっている
- 長期的には、ETFより現物の方がよい
- 資産の5~10%程度を金にするのがちょうどよい
以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます!